
日々の行と修練は以下の内容で行っています。
・鎮魂行
・法話と学科
・作務
・易筋行(技術修練)
普段の行と修練は、全員で鎮魂行を行ったあと、道院長先生の法話を聞き金剛禅の教えを学びます。
易筋行(技術修練)は、護身と身心の健康を目的とした少林寺拳法(技法)を修練します。
鎮魂行

金剛禅の教典を全員で唱和します。背筋を伸ばして坐禅を行い、金剛禅と少林寺拳法の教えをしっかり声に出して自分自身に向かって唱え、瞑目して精神を集中することで身心を調える修行法です。
>> 鎮魂行について
法話と学科

少林寺拳法は、単に体を動かして拳法の技術を習得するのではなく、金剛禅の教えを学び、世のため人のために私達はどうあるべきか?拳法を修練するということとは如何なる事か?「本当の強さ」とは何か?を考え、少林寺拳法の目的である「頼りになる自分をつくり、社会に貢献できる人間になる」ことを目指して勉強します。
作務

修練の前後には必ず拳士全員で道場の掃除をします。先輩も後輩も関係なく全員で行い、誰もが初心に帰って感謝の意味を込めて道場を綺麗にします。
易筋行(技術修練)
金剛禅では、少林寺拳法の修行を「易筋行」といい、肉体をたくましく改造する修行、ひいては自分の生き方を変えるための修行を意味し、道院では、その修行の中核となる護身と心身の健康を目的とした拳技を修練します。
小学生から50,60代の大人まで、それぞれ個々の体格や体力、レベルに応じた内容で行います。初めての方には基本からゆっくりと、そしてしっかり行いますので全く心配は要りません。怪我の無いように、経験を積んで資格を持った指導員が責任を持って指導いたします。
◆準備運動

少林寺拳法は柔法で関節やじん帯をよく使いますので、捻挫等の怪我を防止するためにも念入りに手首、肩、腰、股関節、膝、足首、筋をほぐすストレッチを行います。また拳立て伏せ(こぶしで腕立て伏せ)や腹筋もしっかり行って剛法の修練に備えます。
◆基本諸法修練

少林寺拳法の基本諸法として、突き、蹴り、受け、構え方、立ち方、足捌き、体捌きなどがあり、それら基本となる体の動きを繰り返し行って基礎を身に付けます。 マットを敷いて受身の練習も行います。
◆法形演練:柔法

少林寺拳法の柔法は、正しく技が極まれば、少ない力で屈強な大人をも抑え込む事ができるようになります。
修練では、相手の攻撃に対して守り、投げ、固めて相手を制する技を学びます。少林寺拳法は、二人一組(相対)になって修練を行う事が特徴です。それぞれ技を掛け合って痛みを知り、お互いの上達を目指すことで協調性を養います。
◆法形演練:剛法

少林寺拳法の剛法は、適切な急所に素早く一撃または連撃を加えて戦意を喪失させることが目的であり、相手の体を破壊する事はしません。それでも実際に当たってしまうと大変なダメージがありますので、修練では胴などの防具をつけて行います。
修練では、攻者の突き蹴りに対して、かわし、受け、払い、そして突き蹴りで反撃を行う練習を行います。二人一組(相対)になって実際に突きや蹴りを当てる練習を行うことで、単独修練では身につけることのできない間合いの取り方、攻防の機会をつかむ、といった実践的技術を身につけます。
◆運用法(乱捕り)

少林寺拳法は、基本や法形の応用として、また修練の仕上がり具合を試すためにも運用法(乱捕り・組み手)を行います。これは、日々の修練の習得度合いを、実践の場を想定して確認するために行うものであり、単純に勝った負けたを競うものではありません。
武道の本質としての己れの修行「自己確立・自他共楽の人づくりの道」であることを守った修練法の一つです。
◆演武(単独演武・組演武)

少林寺拳法は、運用法と同様、護身技の習得度合いを演武(単独演武・組演武)という形で演武会や大会などで発表します。これも、普段の修練で身に付けた護身の技術を発表するという意味での演武である以上、組演武では実際に痛い技をかけて投げます。決して、痛く無い"殺陣"や見栄えの美しさだけの"演舞(踊り)"ではないということをご理解ください。