自信と勇気と行動力を身につける-少林寺拳法
少林寺拳法は1947年、日本において宗道臣が創始した“人づくりの行”です。
少林寺拳法とは
初代師家 宗 道臣(開祖)
(1911.2.10~1980.5.12)
少林寺拳法は1947年、日本において宗道臣が創始した“人づくりの行”です。
自分の身体と心を養いながら、他人とともに援け合い、幸せに生きることを説く「教え」と、自身の成長を実感し、パートナーとともに上達を楽しむ「技法」、そして、その教えと技法を遊離させず、相乗的なスパイラルとして機能させる「教育システム」が一体となっています。
人間は生まれながらに、どのようにも成長してゆける可能性を秘めています。少林寺拳法は、その可能性を信じて自分を高め続けられる人、周囲の人々と協力して物心両面にわたって豊かな社会を築くために行動できる人を育てています。
「少林寺拳法」は、日本で誕生した護身の拳技
世界40ヶ国で普及している「少林寺拳法」は、日本で生まれた日本の護身の武道です。
※注 「少林寺拳法」は、いわゆる中国式拳法やカンフーではありません。
よく混同される中国少林拳や少林寺流空手やスポーツ拳法等は別の武術であり、
教えや思想、スタイルも全く異なるものです。
少林寺拳法とは、強さを競い合うものでもなければ、単に試合に向けて練習するスポーツのような武道でもありません。では、修練で身につけた技や、鍛えた精神はどこでどうやって発揮するのでしょう?
少林寺拳法は、金剛禅の修行の一部
少林寺拳法は、宗門の行として、修練を通じて身心共に健全でたくましい人間になることで自信をつけ、他人の幸せも考えて積極的に行動する「勇気と正義感と慈悲心」を養う教育システムです。どんな困難にもくじけず立ち向かえる真のリーダーとなって、社会に貢献できる「本当に強い」人間を育てることを目的にした人づくりの「行」なのです。
護身の拳技
少林寺拳法は護身の拳技であり、暴力から身を守るために技を用い、いたずらに自分から人を傷つけることはしません。「いざ」というとき、自分の身を自分で守れる自信と、愛する人も困っている人も助けられる優しい心、単なる勝ち負けのことなどよりも、不正や暴力やイジメの無い皆が幸せに暮らせる社会を作りたいという目的をもって日々「修行(行)」しています。
協調性と思いやりの心を育てる
二人一組で行う少林寺拳法の技術練習は、健康な体づくりに加え、互いの技術の向上を願う思いやりの心を育みます。自分だけではなく、同士みんなが強くたくましくなる事を真剣に目指します。また異世代が集まる道場で、団体生活のルールも学ぶことができます。
生活のルールと礼儀
まず入門者がが最初に学ぶのは、靴を揃える、挨拶をする、掃除をする、身だしなみを整える、の4つ。生活のルールと礼儀をまずはきちんと身につけることから始まります。
「靴(履物)を揃える」という事は、禅の言葉で「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」といい、まず自分の足元を見て自身を確かめ、身近なことに気をつけるべきことをいいます。それは「残心」といって「そこに気持ちを残す」ことで、何事もほったらかしにしない「気づき」の心を養います。ただ「靴を揃える」だけのことのようですが、誰も見ていなくても気づき、何事においても見て見ぬふりしないで正しい行いができることに通じます。それは大人であっても同じことです。「言葉」では判っていても実際に「行動」できるかが大事なのです。
(※上記は洛南道院の見解です)