1969年7月2日、京都別院(当時)の鈴木宏が洛南道院設立。同時に(社)日本少林寺拳法連盟所属の支部も開設した。「開祖の直弟子としての誇りを持ち、拳士に正しい技術を、逸脱することなく伝承していきたかった。」
開祖に盟杯を受け、二段に昇段するまでの半年間、毎回のように開祖から「京都別院は、指導者を養成する道場で、最高の指揮官が新兵の教育をしているのと同じ」と、言い聞かされていた。開祖は、終戦の混乱期を不屈の決意をもって、少林寺拳法をここまで大きな組織に育ててこられた。同じ男としても尊敬している。知人から松本正勝・東和保育園長を紹介されて、同園を道場として道院のスタートをきった。その89年に随林寺保育園に移転、現在は約80人の拳士が在籍。
今後も「力の伴わない正義は無力である」との開祖の教えを、道場の内外を問わず、身近な周辺から実践していきたい。
いつの世も、住む国がそれぞれ異なっても、若い人からもお年寄りの人からも求められる人間像「たくましく、他人にやさしく、思いやりのある、そしてすこしやんちゃな人間」になりたい。 又、私と一緒に共鳴して拳法を修行すればそんな人間になれると信じて洛南道院を続けてまいりました。社会に出て、職場で、各地域で「少林寺拳法をやっておられたのですか、なるほど!」と早く言われるような拳士をひとりでも多く育てたい。これを通じて少林寺拳法を正しくご理解願えれば大変嬉しく思います。